フィリピン、廃プラ削減へ強硬
9月10日付け日経新聞朝刊の記事です。
先進国が東南アジアへ廃プラ処理を押し付けている実態が明らかになっています。大量に輸入していた中国が輸入を禁止し、その結果として東南アジアに矛先が向けられた様です。今回受け入れを続けていたフィリピンが3カ月間輸入禁止として先進国に是正処置を求めました。カナダからのゴミを送り返す処置まで取ったとの事。世界的な企業が東南アジアに生産拠点を持ちそれを利用する形で廃プラを持ち込んでいるケースも多いようです。プラスチックを用いない容器包装、容器包装プラスチックの再生利用等緊急の措置が必要な事態です。
そう言えば8月28日の記事では「廃プラを化学原料にリサイクル 日揮がプラント事業」(輸入規制による国内滞留ゴミ活用)と発表されていました。2003年に昭和電工に収められたEUPが年間7万トンの廃プラを処理、世界で唯一の長期商業運転実績を有する技術としてここに来て高い評価を受けています。日揮・荏原環境プラント・昭和電工。宇部興産の4社が年内にEUPライセンス契約を結び国内外に営業展開するそうです。環境関連技術はマーケットが熟成してくれば日の目を見る時が来る典型ですね。宇部テクノエンジが納入したRPFボイラーも最近見学者が多く、この設備が欲しいと言う声が出ていますが宇部興産機械では既に事業撤退しておりニーズに応えられないのはとても残念です。(殿河内)
宇部の市街地でシェアサイクルの実証実験
宇部市 | 市街地を快適に移動し、楽しむための新たな交通システム シェアサイクルの実証実験を行います
期間がちょっと短いですが(8月27日(火曜日)~11月24日(日曜日))、宇部の市街地でシェアサイクルの実証実験が始まったそうです。
詳しくは上記のリンクを見て頂ければと思いますが、スマートフォンのアプリでレンタルし、1時間100円で利用できるとのこと。
まちなかは駐車場があるお店ばかりではありませんし、上手に自転車を利用するいい機会になるのではないでしょうか。(木原)
肉食を減らそう…地球温暖化を抑える為に私たちにできること
スイスのジュネーブで行われていたIPCC第50回総会で発表された「特別報告書」に記載された「食品ロスを減らすこと」と「肉食を減らすこと」が話題になっています。前者は大抵の人が分かりますが後者については何故?と思う人も多いようです。要は牧畜の飼料用穀物生産に広大な敷地が必要であり、その為に大量の森林伐採が行われているとの事。ブラジルのアマゾンでは現在進行形で熱帯雨林が開墾されているとIPCCは危機感を抱いています。ブラジルの大統領は自国産業の発展には必要と言う認識です。地球に住むすべての人がアメリカ的な食生活をした場合は世界の土地の178%を農地にしなければならないそうです。食糧供給の面から気候変動にアプローチする場合食生活を変える事が効果的だとしています。IPCCの報告では玉虫色に「バランスの良い食事を取りましょう」と提案しています。更にアマゾン熱帯雨林では現在大きな森林火災が発生しておりこの点でも世界が危機感を持って注目しています。(殿河内)
ゴミ分別 正答率0%のゴミ
クリーニングの袋って、宇部市のゴミ分別では何に該当するかご存知ですか?
「プラスチック容器包装」と回答される方が圧倒的多数だと思いますが、実はそれは誤りです。
宇部市では「燃やせないごみ」として出すことになっています。
クリーニングは「役務の提供」という扱いで、服そのものは商品ではないからです。
今年1学期に宇部市の小学校で保護者と一緒に行ったゴミ分別ゲームでは、保護者の正答率は0%でした。
その他にも、ジップロックに代表されるジッパー付きビニール袋も容器包装ではなく「燃やせないごみ」になります。
判断に迷うごみはこの他にもたくさんありますが、宇部市では
など、かんたんに分別を調べることができるようになっています。
判断に迷ったら、是非こちらを参考にしてみてください。(木原)
心配な事
何年かまえ、ミツバチが大量蒸発していなくなるという話(蜂群崩壊症候群)を聞いて気になっていた。最近「愚者が訊く」という本(二葉新書、倉本聰・林原博光と賢者による対話集)のなかで、山田養蜂場代表取締役の山田英生氏が特定はされていないがネオニコチノイド系農薬が原因ではないかと言っている。このネオニコチノイド系農薬は、これまでの有機リン系農薬に比べ人体への影響が少なく昆虫に強い毒性を示すことから、使用量が増大しているらしい。その毒性は、神経伝達物質に影響を与えて、ミツバチの場合帰巣本能が破壊されて巣に帰れなくなるらしい。ミツバチは受粉という形で植物の生殖に大きくかかわっており、ミツバチ社会の崩壊は果物や野菜の生産に影響を与えずにはおかない筈、心配なことです。(松井)